間質性膀胱炎と膀胱炎の違いとは?その原因と症状を知ろう

大人の病気

膀胱炎は、女性にとても多い病気です。

しかも一度膀胱炎にかかると、繰り返し発症するようになることも多いです。

そんな膀胱炎の繰り返しに悩んでいる女性の皆さま、間質性膀胱炎という病気をご存じですか?

この間質性膀胱炎という病気は、いわゆる普通の膀胱炎を繰り返しているケースと現れる症状は似ています。

しかし実は、原因の異なる全く別の病気です。

そのため、膀胱炎の治療を繰り返していても治ることはありません。

あなたが今悩んでいるその症状は本当に膀胱炎なのか、それとも間質性膀胱炎の可能性があるのか。

間質性膀胱炎と膀胱炎の違いを知って、自分の悩みの原因を見極めましょう。

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間質性膀胱炎と膀胱炎の原因の違いは?

まず一般的に女性がよく発症する膀胱炎は、正確には急性膀胱炎(以下、膀胱炎)といいます。

この膀胱炎を発症する原因は、細菌感染です。

尿道から侵入した細菌が膀胱内で増殖し、炎症を起こすことで症状が現れます。

細菌感染が原因ですので、抗生物質を服用することで治療します。

一方、間質性膀胱炎の原因については未だ解明されていません。

膀胱の上皮と筋肉の間にある間質が慢性的に炎症を起ことで症状が現れますが、その原因は不明とされています。

日本における間質性膀胱炎の患者のうち、女性の割合は90%にものぼります。

間質性膀胱炎は、膀胱炎の中でも症状が重く、日常の生活にも支障が出るつらい病気です

また、放置すれば悪化していく病気でもあります。

原因不明の病気とはいえ治療法が全くないわけではないので、

「もしかしたら間質性膀胱炎なのかも?」

と疑われる症状がある場合は、医療機関を受診して正確な診断を受けることが大切です。

間質性膀胱炎と膀胱炎の症状の違いは?

あなたが今悩んでいる膀胱炎の症状が、間質性膀胱炎の可能性はあるのか。

それを判断するために、間質性膀胱炎と膀胱炎の症状の違いについてみていきましょう。

この二つの病気の症状はとてもよく似ています。

共通している症状としては

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  • 頻尿になる
  • 排尿後も残尿感がある
  • 排尿時または排尿後に痛みや違和感がある
  • [/su_list]

    があげられます。

    しかしこれらの症状以外に

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    • 抗生物質を服用しても症状が治らない
    • 尿検査をしても異常がなかった
    • 尿が貯まってくると下腹部に痛みを感じる。そして排尿すると下腹部の痛みが和らぐ
    • [/su_list]

      という場合は、間質性膀胱炎の可能性が考えられます。

      これらの症状が、どうして間質性膀胱炎の特徴なのかについても理解しましょう。

      まず

      [su_list icon=”icon: exclamation-circle” icon_color=”#e90e0e”]

      • 抗生物質を服用しても症状が治らない
      • 尿検査をしても異常がなかった
      • [/su_list]

        については、間質性膀胱炎の原因について考えれば明らかですね。

        細菌に感染して発症する膀胱炎とは異なり、間質性膀胱炎では細菌感染は起こっていません。

        ですので尿には異常は見つからないし、細菌感染が原因ではないので抗生物質を服用しても治りません。

        [su_list icon=”icon: exclamation-circle” icon_color=”#e90e0e”]

        • 尿が貯まってくると下腹部に痛みを感じる。そして排尿すると下腹部の痛みが和らぐ
        • [/su_list]

          については、膀胱の炎症と関係があります。

          間質性膀胱炎は膀胱の間質が炎症を起こしている状態ですので、膀胱に尿が貯まるとその炎症部分が痛むのです。

          また間質性膀胱炎では、間質の炎症により膀胱の筋肉が萎縮するので、膀胱が小さく硬くなってしまいます。

          その結果、正常時の半分以下の量しか尿を貯められない状態になり、極度の頻尿を引き起こします。

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          間質性膀胱炎の検査と治療について

          間質性膀胱炎は急性膀胱炎と症状が似ているため、間違われて抗生物質が処方されることも多いそうです。

          また尿には異常が見つからないことから、精神的なものが原因の膀胱炎と診断されてしまうケースも少なくないそうです。

          そのため、本当は間質性膀胱炎で苦しんでいるのに、正しく診断されるまでに時間がかかってしまうことがあります。

          ですので、あなたの悩んでいる症状が間質性膀胱炎の可能性がある場合は、病院できちんと検査してもらうことが重要です。

          間質性膀胱炎の診断ではまず、尿検査、尿の勢いや分量、残尿量を調べます。

          超音波検査や血液検査を行うこともあります。

          また膀胱鏡検査を行い、間質性膀胱炎の特徴である広範な点状出血またはハンナー潰瘍とよばれるものを確認します。

          膀胱がんの可能性も確認するために、尿中にがん細胞が存在していないかも検査します。

          これらの結果を踏まえて、間質性膀胱炎であるかどうかの診断がなされます。

          診断の結果が間質性膀胱炎であった場合、以下のような方法を症状に合わせて組み合わせ治療を行います。

          水圧拡張:萎縮した膀胱を水圧で拡張します。

          薬物療法:薬により痛みの緩和などを行います。

          膀胱内注入療法:水圧拡張の効果を持続させるための補助的治療として膀胱の中に薬剤を注入します。

          膀胱拡大術、膀胱摘出術:腸管を用いて膀胱を大きくする、または膀胱を摘出する手術です。

          膀胱訓練:尿意を感じた場合に少し我慢してみることで、排尿の間隔をのばしていく訓練です。

          間質性膀胱炎は原因不明の病です。

          なので上記の治療方法についても完治を目標に行うのではなく、苦しんでいる症状の緩和や消失を目標に行われます。

          まとめ

          間質性膀胱炎と膀胱炎の違いについて、お分かりいただけたでしょうか?

          一時期、わたし自身も膀胱炎を繰り返すことに非常に悩んでいたことがありました。

          結局わたしの場合は急性膀胱炎を繰り返していただけでしたが、膀胱炎の症状に日々悩まされる辛い気持ちはとてもよく理解できます。

          もし今あなたが繰り返す膀胱炎に悩んでいて、なおかつ間質性膀胱炎の症状に思い当たるなら、早急に医療機関に相談に行ってくださいね。

          もし間質性膀胱炎であった場合、適切な治療を行わなければ症状は悪化するばかりです。

          医療機関で正確な診断を受けることが、まずは治療の第一歩ですよ。

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この記事を書いた人
アオイ

管理人のアオイです。

夫と3人の子供、3匹の猫と一緒に暮らしている30代の主婦です。

趣味は読書(主にマンガだけどw)で、新しい知識や情報を自分の中に蓄積していくのが好きです。

でも最近物忘れも激しいので(^_^;)・・・このブログでは新しく学んだ経験や情報を記録していってます。

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