カブトムシを飼育していると誰もが経験するのが、飼育ケース内でのコバエの大量発生です。
ケース内でうじゃうじゃ飛び回っているのも嫌ですし、蓋のすき間から出てきて部屋中を飛び回られるのも不快ですよね。
コバエの発生は放っておいたら悪化する一方なので、対策が必要です。
そこでこのページでは、カブトムシケースにコバエが大量発生した場合の対処法を説明しています。
カブトムシ飼育歴3年目の主婦が、実体験に基づいてご紹介していきますよ。
カブトムシケースにコバエが大量発生してしまったら
あなたが今飼育しているのはカブトムシの成虫ですか?
それとも幼虫ですか?
どちらにしてもコバエの大量発生は、カブトムシを飼っている中でよく起こる悩み事です。
コバエが発生しても、成虫のカブトムシには特に影響はありません。
幼虫の場合は、コバエが発生すると「マット=幼虫のエサ」が劣化するので、放っておくと影響があります。
なのでカブトムシの幼虫を育てている場合は、あなたがもしコバエが気にならない性格であったとしても、しっかり対処してあげてくださいね。
まぁ多くの人はカブトムシに影響があってもなくても、大量発生したコバエに室内を飛び回られるのは不快だろうし、衛生面でも良くないですよね。
なので大量発生したコバエを駆除して、再発しないような対策をする必要があります。
カブトムシが幼虫の場合は注意点もあるので、よく読んでくださいね。
カブトムシケースのコバエの駆除方法
まずは大量発生したコバエを駆除しましょう。
飼育ケース内のハエの駆除方法
成虫の場合も幼虫の場合も、コバエが発生したマットは捨てて、新しいマットに入れ換えてあげる必要があります。
なぜならコバエが大量発生している場合、すでにマットに卵が産み付けられているからです。
コバエは、卵が羽化して幼虫が成虫になるまでに7~10日程度しかかかりません。
なのでコバエが発生していると気付いたときには、カブトムシケース内でコバエの 産卵 → 幼虫 → 成虫 → 産卵 のスパイラルが出来上がってしまっています。
ですのでそのスパイラルを断ち切るために、マットを全交換しましょう。
飼育ケースに入れ換え前のマットが残らないように、ケースの中をキレイに水洗いしてくださいね。
ここで一つ注意点があります!
コバエが発生した時期が幼虫が蛹(さなぎ)になっている時期とかぶっている場合は、マットを入れ換えてはいけません。
蛹室を壊してしまうと、カブトムシが羽化できなくなってしまうからです。
カブトムシの幼虫がすでに蛹になっている場合はエサとしてのマットはもう必要ないので、コバエが発生しても影響を気にする必要はないです。
飼育ケースから室内にコバエが出てこないように、ケースと蓋の間に新聞紙を挟んでおきましょう。
ちなみにカブトムシが蛹になるのは5月下旬から6月上旬頃ですが、気温が高いと早まる傾向があります。
室内に飛んでいるハエの駆除方法
室内に飛んでいるハエを効率よく駆除するには、アースノーマットの使用がおすすめです。
いわゆる、液体カートリッジタイプの蚊取り器のことですね。
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蚊取り用として販売されていることが多いですが中身は殺虫剤なので、蚊と同様に小さいコバエにも効果があります。
カブトムシに対しては即効性の殺虫効果はありませんが、少なからず影響はします。
ですのでアースノーマットでコバエ駆除を行う際は、カブトムシは避難させてあげてくださいね。
市販のハエ取りグッズを使用する場合は、ハエの種類によって効果が異なるので注意が必要です。
カブトムシケースに発生するコバエは、キノコバエとショウジョウバエの場合が多いです。
キノコバエに対しては、「アースガーデン」という商品がおすすめです。
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ショウジョウバエに対しては、「コバエがホイホイ」がおすすめです。
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ハエ取りグッズは、種類が合っていないと本当に全然コバエが取れません(汗)。
私は、キノコバエが発生しているのに「コバエがホイホイ」の方を買ってしまった苦い経験があります(笑)。
とはいってもタダでさえ小さいコバエの種類を見極めるのは難しいかと思うので、やはりアースノーマットで駆除してしまった方が早いでしょう。
ちなみにスプレータイプの殺虫剤を使う場合は、カブトムシにかからないように注意してくださいね。
スプレータイプの殺虫剤は強力なので、カブトムシにかかると死んでしまいますよ。
カブトムシケースにコバエを発生させない対策
大量発生したコバエを駆除したら、再度コバエを発生させないように対策が必要です。
コバエの大量発生を予防するには、カブトムシの飼育ケース内へのコバエの侵入を防ぐことが重要です。
コバエの発生を防ぐ対策は、成虫の飼育でも幼虫の飼育でも同じです。
すぐに実行できて簡単なのは、飼育ケースと蓋の間に新聞紙を挟む方法です。
私もこの方法を行っていて、実際の写真はこんな感じです。
こうしておけば、コバエの大量発生を防ぐことができます。
ちなみに新聞紙は空気を通すので、ケース内のカブトムシが酸素不足になる心配はありませんのでご安心ください。
この方法はコスパも良くてお手軽なんですが、2つほどデメリットもあります。
1つ目は、飼育ケースの上からカブトムシの様子が観察できないことです。
蓋の上から見ようと思っても、新聞紙に覆われていますからね。
我が家は玄関の床に飼育ケースを置いているので、ケースの横から観察しようと思うとしゃがみこんで頭を下げないといけません。
また飼育ケースの側面はけっこう汚れたりするので、様子が見えづらかったりします。
このように、カブトムシを観察しにくいというデメリットがあります。
2つ目は、カブトムシ(特にオス)が新聞紙を破ることがあるという点です。
新聞紙程度の紙ならカブトムシは簡単に突き破れるので、気付いたら蓋の下の新聞紙が破られていたということが何回もあります。
穴が開いていればコバエも侵入できてしまいますから、その都度新しい新聞紙に換える手間がいります。
これについては飼育ケース内の上部に空間を広くもたせることである程度解決できましたが、新聞紙が破れていないか日々チェックは必要です。
幼虫飼育の場合は特にケース内を観察する必要もないので、新聞紙を挟む方法で何の問題もありませんよ。
上記のデメリットが気になる方は、市販のコバエ対策グッズの購入がおすすめです。
コストが低い順にご紹介していきますね。
1つ目は、飼育ケースと蓋の間に挟んでコバエの侵入を防ぐシートです。
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前述した新聞紙と使い方は一緒ですが、透明なのでケースの上からでもカブトムシの様子が分かります。
見た目もこの透明なシートの方が良いですね。
2つ目は、コバエの侵入防止機能が付いている飼育ケースです。
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飼育ケースと蓋の間にシートを挟む方法だと、エサの交換などの時にいちいち蓋とシートを取り外して終わったらまた設置するというのが、意外と面倒だったりします。
その点あらかじめコバエ侵入防止機能が付いている飼育ケースなら、蓋を開けるだけなので手間いらずです。
普通の飼育ケースに比べたらお値段はしますが、そんなに高いわけでもありません。
コバエ対策 + 見た目や飼育の手間を考えるなら、コバエ対策機能付きの飼育ケースを購入するのが良いでしょう。
まとめ
私は一度コバエを大量発生させてしまってからは、飼育ケースに必ず新聞紙を挟むようにしています。
そうやってコバエの侵入を防ぐようにしてからは、成虫でも幼虫でもコバエが大量発生したことはありません。
今ちょうどコバエで困っている方は一度マットを全て交換してから、ご紹介したコバエ対策を是非試してみてくださいね!
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