子どもの夏休みの自由研究のテーマに、カブトムシの観察は最適です。
虫好きな子どもにとって、カブトムシは魅力的な虫の代表ですからね!
でも観察日記をいざ子どもが書こうとすると、意外と何を書いたらいいか分からなくて困っていませんか?
そこでこのページでは、カブトムシの観察日記の書き方と自由研究としてのまとめ方をご紹介しています。
観察日記の書き方が分からなくて子どもがやる気を無くしてしまう前に、この記事を活用してママやパパからアドバイスしてあげてくださいね!
カブトムシの観察日記の書き方
子どもにカブトムシの観察日記を書いてごらんと言っても、漠然としすぎて分からないと思います。
なぜならカブトムシは夜行性なので、昼間は土の中にもぐってほとんど動きません。
それでは観察しようにもできないですよね。
なのでカブトムシの観察日記を付ける際は、観察する期間と測定する項目を決めましょう。
観察日記をいつまで続けるかと毎日何を書けばいいか決まれば、観察の記録を続けやすくなります。
まず観察する期間については、夏休み中の2週間程度で十分でしょう。
夏休みの間ダラダラと不定期に観察するより、期間を決めて毎日観察する方が良い観察データが取れます。
カブトムシの成虫の寿命は、夏の間に尽きてしまいます。
夏の始めに蛹から羽化して、成虫として生きる期間は1~3ヶ月間くらいです。
なので飼った個体によっては、観察途中に死んでしまうこともあるでしょう。
それもまた自然の摂理の勉強になります。
観察を始めたら、観察期間中は決まった項目を毎日測定していきましょう。
以下に、カブトムシの観察日記におすすめの測定項目をご紹介します。
カブトムシのエサの減り具合
カブトムシは食欲旺盛な虫です。
毎日どれくらいの量のエサを食べているのか、データを取ってみましょう。
カブトムシは夜行性ですので、活動が始まる前の夕方頃にエサの入れ替えをしてあげるのが良いタイミングです。
その際に、与える前のエサの重さを量っておきます。
そして次の日の昼間に、カブトムシが食べ残したエサの重さを測定します。
その値を差し引けば、一日でカブトムシの食べたエサの量が分かりますよね。
測定のポイントとしては、カブトムシが食べた後のエサには土などが付いているので、それらを取り払ってから測定した方が正確な数字が出ます。
エサの種類としては、昆虫ゼリー、バナナ、リンゴなどがおすすめです。
数日ごとにエサの種類を変えて、エサごとのカブトムシの食べる量の違いなどを調べても面白いですね。
カブトムシの大きさ
もう一つ観察期間中に是非測定してほしいのが、カブトムシの大きさです。
体の全長と重さの両方を計った方が、より詳しいデータが取れます。
エサを食べた量とカブトムシの大きさを毎日測定していると、あることが分かります。
それは、毎日エサを沢山食べているのにカブトムシの体は大きくならないということ。
実はカブトムシは、成虫になってからは成長しないんです。
カブトムシの成虫の大きさは、幼虫時代にどれだけ大きくなったかで決まります。
お子さんが毎日の観察の中でその疑問にたどり着けば、実体験を通して新しい学びを身につけられますね。
カブトムシの自由研究のまとめ方(中学年向け)
上記の方法で観察日記をつけて分かったことをまとめるだけでも、夏休みの自由研究としては十分です。
ですがもう少し濃い内容の自由研究にしたい場合は、観察記録に加えてその他の実験もやってみましょう。
やはり一番のおすすめは、カブトムシの力を調べる実験です。
カブトムシといえば、力持ちな虫として有名ですよね。
カブトムシはなんと、自分の体重の20倍もの重さを引っ張って運ぶことができるそうです。
・カブトムシの実際の体重と引っ張れた重さを比較する
・大きさの違うカブトムシで、どれだけの重さが引っ張れるか比較する
など、カブトムシの力をテーマにした実験の中でも色んな比較方法があります。
是非お子さんが興味を持ってやれそうな方法を、アドバイスしてあげてください。
カブトムシに重りを引っ張らせるときは、足がしっかり踏ん張れるようにツルツルしていないところで実験してくださいね。
また結果を自由研究にまとめるときは、例えば重さ10gのカブトムシが200gの重りを引っ張れた場合
「人間に例えると、体重40kgの人が800kgの重りを引いていることになる」
といったように比喩表現を使ってまとめると、カブトムシの力強さが分かりやすくなります。
カブトムシの自由研究のまとめ方(高学年向け)
前述の内容でも、小学校の高学年の自由研究として十分成り立ちます。
ですが更に立派な自由研究にするために、私が是非おすすめしたいテーマがあります。
それは、カブトムシの卵から幼虫、蛹、成虫への成長を観察してまとめるというものです。
カブトムシは夏の間に産卵し、夏の終わり~春までは幼虫で過ごします。
そして初夏あたりに蛹になり、羽化して成虫になります。
なのでこのテーマは、今年の夏休み中にすぐできるものではありません。
ですがもし今カブトムシのオスとメスをペアで飼育しているなら、来年の夏休みの自由研究にできます。
一年を通してカブトムシの卵や幼虫、蛹の様子を写真や観察メモで記録しておけば、それらの記録を夏休み中にまとめるだけでOKです。
一年を通して記録するというと大変そうに聞こえますが、カブトムシの幼虫の世話はそんなに手間はかかりません。
また成長の過程の節目で観察記録を残しておけばいいので、夏休み中に毎日観察日記をつけるより楽かもしれません。
逆に言うと、思ったほど手間はかかっていないのに、一年をかけた手の込んだ自由研究に見えるというメリットもあります(笑)。
今年からカブトムシを飼い始めたなら、今年の自由研究は成虫の観察記録で、来年の自由研究は幼虫から成虫への成長記録をまとめるというのもアリですよね。
まとめ
カブトムシの自由研究はただ観察するだけでなく、観察する項目とテーマをしっかり決めておくと上手にまとまりますよ。
来年の自由研究にむけて幼虫飼育に興味がある方は
『カブトムシが卵を産んだらどうする?|孵化させる方法と育て方』
を参考に読んでみてくださいね。
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