カブトムシの幼虫を初めて飼育する時って、分からないことばかりですよね。
私も子どもと一緒にカブトムシを飼い始めた頃は、分からないことばかりで試行錯誤しました。
特にどれくらいの大きさの飼育ケースに何匹の幼虫を飼って良いのかは、ネットで出てくる情報もマチマチで悩んだものです。
そこでこのページでは、カブトムシの幼虫飼育を3年続けてきた経験に基づいて、カブトムシの幼虫を飼育する容器や土の量についてご説明しています。
カブトムシの幼虫は一つのケースに何匹入れるのが良い?
カブトムシの幼虫飼育の方法としては、単独飼育と複数飼育があります。
単独飼育とは、一つの飼育ケースに幼虫を1匹だけ入れて飼育する方法です。
逆に複数飼育とは、一つのケースに幼虫を何匹か共存させながら飼育する方法です。
この二つの飼育方法は、一体カブトムシにどんな影響を与えるのでしょうか?
そのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
まず単独飼育の一番のメリットは、幼虫が大きく育ちやすい=大きなカブトムシの成虫 を育てられるという点です。
カブトムシは成虫になってからは成長せず、幼虫の時期にどれだけ大きく育ったかで成虫の大きさが決まります。
ですので、できるだけ大きいカブトムシの成虫を羽化させたいと考えている方は、飼育ケース内に幼虫1匹で飼育する単独飼育が向いています。
ですがカブトムシの幼虫を何匹か育てたい場合、幼虫の数だけ飼育ケースが必要になるというデメリットがあります。
逆に複数飼育のメリットは、一つの飼育ケースで何匹か育てるので、飼育ケースの数が少なくて済むことです。
もちろん幼虫の数が多くなれば、それだけ大きな飼育ケースが必要にはなりますが。
手間を少なく複数の幼虫を育てたい場合は、複数飼育の方がおすすめです。
複数飼育のデメリットとしては、幼虫が病気になった場合に同じ飼育ケース内で感染が広がって全滅する可能性があることです。
また一つの飼育ケース内で幼虫が多すぎると、幼虫が傷つけ合ったり土の上に出てきて弱ったり、マット交換の回数が増えるなどのデメリットも生じます。
では具体的に、カブトムシの幼虫を飼育する容器はどれくらいの大きさが必要なのでしょうか。
単独飼育と複数飼育それぞれの場合を、次の章で説明していきましょう。
カブトムシの幼虫を飼う容器の大きさはどれくらいが良い?
単独飼育の場合は、そんなに大きい容器でなくて大丈夫です。
ホームセンターなどで販売されている飼育ケースであれば、一番小さいサイズ(SSサイズ)のもので良いでしょう。
選ぶときの基準としては、マットの厚さを最低10cm以上にできる深さがあるか確認しましょう。
幼虫が蛹になる際に、ある程度の深さのマットが必要になるからです。
飼育ケースをいくつも購入するのが大変な場合、ペットボトルでも幼虫飼育することができます。
2Lのペットボトルの上部を切り取ってマットを詰めた後、先ほど切り取ったものを蓋代わりにテープでくっつければ、単独飼育の容器の完成です。
実際の写真はこんな感じです。
個人的には、底があまり凸凹していないペットボトルの方が飼育に向いている気がします。
ペットボトルの周りを黒い紙で覆って光をシャットアウトしておけば、壁面に蛹室を作ってくれたりします。
そうすれば蛹から羽化の様子も観察できますよ。
次に複数飼育の場合。
複数飼育では、飼育容器内に幼虫が過密状態にならないよう注意してください。
大体の目安としては、一般的に販売されている飼育ケースの
Sサイズ(約 横20×奥行15×高さ18)だと3匹程度
Mサイズ(約 横30×奥行20×高さ25)だと5匹程度
Lサイズ(約 横35×奥行25×高さ30)だと10匹程度
です。
これはもちろん目安ですので、これより幼虫を多く入れても無事に育つこともあります。
ですが同じ飼育容器内で幼虫が多すぎると、大きく育たなかったり、ケース内でお互いにぶつかって体を傷つける可能性があることは理解しておきましょう。
ちなみに私の経験談としては、Mサイズの飼育容器で3匹育てるくらいが、幼虫も大きく育つし単独飼育より手間が少なくて良い感じでしたよ。
何十匹、何百匹と幼虫を育てたい場合は、衣装ケースやコンテナを利用して複数飼育します。
一般的な衣装ケース(約 横70×奥行35×高さ40)のサイズで、幼虫20~50匹程度育てることができます。
衣装ケースやコンテナを使用する場合は、あらかじめ容器の蓋に空気穴を空けることを忘れないでくださいね。
カブトムシの幼虫に必要な土の量ってどれくらい?
カブトムシの幼虫を飼育するときは、幼虫1匹に対してマット(土)が約2Lくらい必要だと覚えておきましょう。
単独飼育だとペットボトルを容器にできますと前述しましたが、大きいペットボトルの内容量が2Lですよね。
なのでペットボトルいっぱいにマットを詰めておけば、幼虫1匹を育てるのに十分な土の量になるのです。
複数飼育の場合、厳密に 幼虫の数×2L のマットを飼育ケースに入れる必要はありません。
ですが 土の量=エサの量 に余裕がある方が幼虫は大きく育ちやすいし、マット交換の手間も少なくなるのは事実ですよ。
カブトムシが幼虫から成虫になるまでの間には、大量のマットを消費します。
夏場はホームセンターなどで販売されているカブトムシの幼虫用マットですが、季節が変わると販売されなくなることもあります。
マット交換の時に困らないように、幼虫飼育用のマットは買い貯めておくか、ネットで購入するようにしましょう。
まとめ
カブトムシの幼虫を一つのケース内で何匹飼育するかは
・あなたがカブトムシをそれくらいの大きさに育てたいか
・カブトムシの幼虫の世話にどれくらい手間をかけられるか
などによって人それぞれです。
自分にあった飼育スタイルを選んでくださいね。
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