結婚式に招待されるとまず考えるのが、「どんなドレスを着ていこうか?」ということですよね。
結婚式に着ていくドレスはどんなものでも良いわけでは無く、マナーに則った服装をする必要があることはご存じかと思います。
ですがそのマナーというのがなかなか厄介なものでして。
ネットなどで検索すると「アレもダメ、コレもダメ」という情報ばかりで、どんなドレスを選べばいいのか迷子になっていませんか?
そこでこのページでは、結婚式のお呼ばれドレスの正しいルールや知っておくべき常識、ドレスの選び方までを詳しくご紹介しています。
結婚式に参列するのが初めてという方のために、分かりやすくまとめていますよ。
結婚式のお呼ばれドレスの正しいルールを知ろう
ネット検索すると、「こんなドレスはNG」みたいな情報が沢山出てきます。
思わずそれらの情報に目を奪われますが、まずは結婚式における服装の基本ルールをきちんと知りましょう。
基本を知らなければ、細かなマナーの意味も正しく理解できませんからね。
結婚式におけるゲストの服装には、準礼装と略礼装というものがあります。
正礼装(イブニングドレスやアフタヌーンドレス)という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これは新郎新婦やご両親、近しい親族の方々が着用するものです。
なのでゲストとして結婚式・披露宴に出席するあなたは、今は正礼装について気にする必要はありません。
準礼装と略礼装では、準礼装の方がフォーマル度が高くなります。
準礼装と略礼装の細かいルールは後で詳しく説明するとして、あなたは参列する予定の結婚式にどちらの服装で行けば良いか分かりますか?
準礼装と略礼装のどちらを着れば良いか見分けるポイントは、まずは招待状を確認しましょう。
招待状に「平服で」と記載がない場合は、準礼装で出席します。
準礼装は最も一般的な結婚式のゲストの服装であり、ホテルやゲストハウス、レストランウェディングなど、どんな式場でも着用可能です。
一方、招待状に「平服でお越しください」と記載されている場合。
その場合は、略礼装で出席することができます。
略礼装は準礼装に比べて、服装のルールが少しゆるくなります。
なので準礼装よりも、もう少しカジュアルな印象のドレスを着て大丈夫です。
また1.5次会や二次会でも、略礼装を着ることができます。
もちろんこの場合でも、準礼装を着ていったからといってマナー違反にはあたりませんよ。
また、「平服で」と書いてあるからと言って普段着を着ていくのはNGなので、勘違いしないよう気をつけてくださいね。
あなたが準礼装か略礼装のどちらを結婚式に着ていけば良いか、お分かりいただけましたか?
よく分からない場合は、準礼装で参列するのが確実です。
この基本を理解した上で、次に準礼装と略礼装の細かいルールを確認していきましょう。
準礼装のルール
準礼装では、ドレスやワンピース、スーツなどを着ます。
上品でフォーマルなデザインの物であれば、パンツスーツもOKです。
準礼装では、以下の点に気をつけて服装を選びましょう。
・無地で一色の衣装を選ぶ。無地に近い同系色であれば柄物もOK。
・ドレスの丈は膝が隠れる長さが良い。膝上5cmくらいまでなら許容範囲内だが、ミニ丈は絶対NG。
・肩が隠れるよう袖ありのものを選ぶ。もしくはボレロやショールを羽織る。
・生足や色付きタイツはNG。ナチュラルカラーのストッキングをはく。
・靴はつま先の出ないプレーンなパンプスを選ぶ。ヒールは5cm以上が正式。
略礼装のルール
略礼装とは、普段着では無い華やかな服装のことを指します。
準礼装と同じくドレスやワンピース、パンツスーツなどを着用しますが、少しカジュアル目なものでもOKになります。
略礼装の服のルールも準礼装とほぼ同じですが、ドレスの生地や靴に関するポイントが少し異なります。
・無地のドレスの他に、バイカラーや上品な柄物もOK。
・靴の基本はつま先の出ないパンプスだが、最近ではオープントゥやストラップ付きのサンダルで上品なデザインの物はOKになってきている。
・スカート丈はミニはNG。
・肩は出ないようにする。
・ナチュラルカラーのストッキングをはく。
結婚式のお呼ばれドレスの常識5ヶ条
準礼装と略礼装の基本ルールを確認してきましたが、結婚式の服装マナーには他にも気にしなければいけないポイントがあります。
準礼装と略礼装に共通する結婚式のお呼ばれドレスの常識を、分かりやすく5つに分けてご紹介していきます。
白はNG!黒一色にも注意
結婚式において白いドレスは花嫁のものです。
なのでゲストが白一色のドレスを着ていくことは、絶対にダメです。
またオフホワイトや薄いベージュなど、白に見間違えてしまいそうな色の服装も避けましょう。
特に薄いベージュは、直接見たときは良くても、写真に写ると光の加減で白いドレスのように見えることもあるので要注意です。
ゲストが白いドレスを着るのはNGという常識は広く知られていますが、実は黒いドレスを着るときにも注意が必要です。
黒いドレスに靴やバックまで黒一色のコーディネイトにしてしまうと、喪服を連想させるような暗い印象になってしまいます。
お祝いの席では華やかな装いをするのもマナーなので、黒いドレスを選ぶ際には素材感や小物選びを華やかにしてくださいね。
露出は控えめにすること
準礼装や略礼装の基本ルールで分かるように、結婚式の服装において露出はNGです。
結婚式のお呼ばれドレスとしてキャミソールやベアタイプのものも見られますが、実際に着ていく際にはボレロかショールを羽織りましょう。
特にご年配の出席者は、肩が露出している服装を快く思わない場合もあります。
新郎新婦に思わぬ恥をかかせないよう、露出は控えめを心がけてください。
アクセサリーは昼夜で使い分ける
昼間から日没くらいまでの時間帯の結婚式では、キラキラと光らない素材のアクセサリーを身につけましょう。
これは、太陽光や照明、カメラのフラッシュなどが反射しないようにです。
一番ポピュラーなのは、パールのアクセサリーですね。
逆に夜の結婚式では、光る素材のアクセサリーを身につけます。
宝石やゴールド系のアクセサリーで、煌びやかな雰囲気を演出します。
髪型はアップスタイルが基本
髪が長い方は、結婚式ではアップスタイルが基本です。
フォーマルなシーンでは、人前で髪の毛を触ることは印象が良くありません。
また食事中に髪を触るのも、マナー違反になります。
ロングの髪を下ろしたままだと、どうしても髪をかき上げたりしてしまいますよね。
ですので結婚式では髪をアップにするか、少なくともハーフアップにして顔周りの髪が気にならないようにしましょう。
ハ虫類柄やアニマル柄はNG
結婚式において、ハ虫類柄やアニマル柄のバッグ・靴は殺生をイメージさせるのでNGです。
ではファーのボレロはどうなのでしょうか?
結婚式で着ているのを見たことがある人も多いでしょうし、ドレスを買いに行ったお店で店員さんに進められる場合もあります。
ファーについては同じく殺生をイメージさせるという理由で、ネット上では否定的な意見が目立つように思います。
ですが実際に結婚式の服装として利用する人が、少なからずいるのも事実です。
私個人の見解としては、最近ではファーを着てもOKな風潮かと思っています。
実際に私の結婚式のゲストでもファーボレロを着ていた人はいたし、だからといってそれを不愉快に思っている人もいなかったように感じました。
マナーとは時代の風潮によって変化していくので、ファーについては新郎新婦さえ気にしなければ着ても良いのではないでしょうか?
ただし神社や教会などの格式高い場所での結婚式、ご年配の出席者が多い結婚式などでは、避けた方が無難でしょう。
結婚式のお呼ばれドレスの選び方
以上のお呼ばれドレスのマナーをふまえた上で、どんなドレスを選べば良いかタイプ別にご紹介していきます。
清楚で上品なコーディネイトにしたい場合は、ネイビーのドレスがおすすめです。
どの年代の方からも印象が良いですし、フォーマル感が出やすいので上品に見えます。
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可愛らしい印象にしたい場合は、ピンクベージュのドレスがおすすめです。
派手すぎない女性らしい可愛らしさが引き立ちます。
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大人っぽい印象にしたい場合は、黒いレースのドレスがおすすめです。
レースは高級感がありますし、上品で大人な魅力が醸し出せます。
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略礼装であれば、バイカラーもOKです。
結婚式の二次会などにおすすめです。
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パンツスタイルでは、レースなどを取り入れて上品に仕上がるように意識しましょう。
結婚式の二次会で、少し個性を出したい方におすすめです。
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まとめ
結婚式の服装のマナーを調べると、本当に沢山の情報が出てきます。
情報に溺れるとドレス選びが苦痛になってしまうなんてことも・・・
せっかくのご友人の結婚式なのに、そんな気分になってしまうのはもったいないです!
このページでご紹介したお呼ばれドレスの基本マナーを押さえておけば大丈夫なので、後はドレス選びを楽しんでくださいね!
ドレス以外に着物もいいかな~と考えている方は
『結婚式のお呼ばれ服装で着物ってどう?友人として招待されたときのマナー』
で着物のマナーをチェックしてくださいね。
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